まっとーやさんがBMW8の美しさを絶賛してましたが
クルマの美しさってですね 一つだけ条件があると思うんです
どんなに頑張ってもここがダメだとダメっていうツボが
それは
ボンネットの厚さです
フェンダーアーチからボンネット上面までの「間」
そんでですね
今時の車はNCAPとか色々制約があって ここを薄く出来ないのですよ
それでクルマは全部カッコワルくなったんです
まあSUVブームとか言って別の種類の「カッコ良さ」出しときぁ問題にならないので良かったわけですが
でもやっぱり男の子は運動性能に優れたスポーツカーの美しさには抗えないんです もう本能なんです
ジムニーにワクワクはしてもため息が出る種類の美しさは感じないのと同じです
ちょっと置いといて
でですね
私は初代コペンが好きなんです
普通 スポーツカーはFFベースである事を隠したがりFFでもFFに見せまいとしてFR風やMR風の架装をするんですけど
コペンはむしろ潔くキッパリFFありきの FFでないと出来ないカタチをしていて しかも他の何にも似てない 愛嬌がある
のに
どことなく「美しい」んですね
その理由を考えるとですね
それは件の「間」です
フェンダーアーチとボンネットの距離が短いからだと思うんです
一方新型コペンはと言うと・・・
この基準で言うともう煮ても焼いても食えやしない
しかもなんならFR風にカッコよく前傾姿勢にしようとしてるのにどうしようもなく寸詰まりでコミカルになっちゃう
愛嬌振りまいてチラ見せする美しさ
カッコつけて滲み出ちゃう幼児的なカワイさ
新旧のこの差はもう取り返しがつかないのです
BMW8もあの「間」がなんか新コペンを彷彿するんですよね・・・
デカい顔で脅かせるしまいっか みたいにもう気にしてないみたいですが
マツダのNDロードスタ-なんかも相当苦労してますよね
フェンダーの位置とボンネットの起伏のピークを微妙にズラす事と 高さのピークから横方向に坂にする事で見る角度によっては薄く見えるようにとか
例えは悪いですがお化粧爆盛りで必死に年齢に抗おうとする姿に似たり
そこにNAロードスターがあの円らな瞳でスーっと通りがかった時の絶望感
なんの努力もしない素の美しさ・・・
今のクルマ 美しくない
昔のクルマ 美しい
それはボンネットの厚さが違うからです言い切ります
もう美しいクルマは出来ないのか?
と思っている私が最近好きなクルマは レクサスLC
あれヤバいす
よだれとため息が同時に出ます
ロードスターよりサイズがあるしタイヤも大きいので件の「間」の処理も自然です
紛うかたなき古典FRスタイルですがモダンで懐古主義じゃない
LC凄く良いです
まだやればできるじゃない
条件は厳しくなる一方ですがデザイナー様には頑張って頂きたいです
ま クルマを美しいと感じる事自体がもうバカみたいな老害なんでしょうけどね